A.I.lab(エー・アイ・ラボ)- 人間の、人間による、人間のための人工知能メディア

人工知能の考察、ディープラーニング、機械学習、各種アルゴリズムなど。

Google翻訳が人工知能を活用した翻訳をスタート!その精度は?

Google翻訳?あれはだめだよ。実務では使えない。」そうしたやり取りを幾度となく目にしてきた筆者ですが、ついに人工知能の機能を搭載したGoogle翻訳にアップグレードされました!

f:id:ailab:20161113200732p:plain
https://translate.google.co.jp/community?source=t-new-user

どの程度の精度向上という情報はすでにネット上に数多くありますので、そちらをご覧ください。

bita.jp

本サイトでは、少し違った視線から、Google翻訳の精度向上について意見を述べていきたいと思います。主に、仕事で活用できるようにならないかなと心待ちにしているユーザーの視点から考え、今回の精度向上から、何が変わるかというところにフォーカスして考えていきたいと思います。

レベルが中途半端だと何も変わらないのでは?

一旦の結論は「何も変わらない」です。なぜかというと、もともとのGoogle翻訳の精度でも、ぶつ切りの単語くらいは吐き出してくれていたわけで、結果的に意味を理解することができたのでは?と感じるからです。

問題だったのは、ビジネスユース。予算はないけれど、簡単に英語版は作りたいんです!というノリで仕方なくGoogle翻訳を試してみた方も多いはずです。しかし、結果はいつも「これでは出せない・・・」そんな経験はありませんか?

しかし、一定以上の精度が向上したところで、それが一般的に恥ずかしくない文章か?いう判断ができなければ、ビジネスへの使用はためらわれます。

なので、精度が格段に上がって、「さすがGoogle氏!」となるだけで、実際はまだ実用的とまで言えないというのが筆者の考えです。みなさんはどうお考えでしょうか。

とはいえ、最先端の技術が興味深い

ニューラルネットワークという脳の仕組みを模倣したアルゴリズムを利用しているということで、知性的な機能が取り入れたれたのは間違いありません。

ポイントは、使用すればするほど、精度はヒューマナイズされていくということです。

現時点ではまだ実用レベルではなくとも、ネイティブの人が「コレデジュウブンツタワル!」と毎回言えるくらいまで進化しれば、Google翻訳が一つのサービスとして認められることになることでしょう。

とくにGoogleのような大企業では、集まるデータ量も世界有数の規模だと思いますので、機械が学習するスピードも桁違いになります。

また、1年後くらいにはビッグニュースとなって新たな進化をみせてくれるのではないでしょうか。楽しみですね。